江戸切子

江戸切子とは

江戸切子とは江戸時代末期から現在まで、江戸/東京都で生産されている切子加工をされたガラス製品の総称です。1985年に東京都指定伝統工芸品に指定、また2002年には経済産業大臣指定伝統的工芸品として認定されています。
江戸切子として認定される為には江戸切子協同組合に属しており且つ

1. ガラスである
2. 手作業
3. 主に回転道具を使用する
4. 指定された区域(※江東区を中心とした関東一円)で生産されている
※区域の指定は、江戸切子協同組合に帰属します。

と言う厳しい条件のもと、技術の継承と革新を進めています。
また弊社では一般的な江戸切子と違い、ガラスへの平面研磨の技術を活用し、これまでにない新たな江戸切子を生み出しています。この平面研磨も江戸切子の技法の一つで「平切子(ひらきりこ)」「平物(ひらもの)」などと呼ばれています。

椎名切子(GLASS-LAB)の江戸切子

清澄白河で三代続く「椎名硝子」。1950年に初代・椎名三男氏が創業した「椎名硝子加工所」を礎とし、脈々と受け継がれてきた下町の老舗のガラス加工工場です。
今も創業当時と変わらない旧式の研磨機が現役で稼働している貴重な工場で製作を行っています。

上記の通り、通常の線を描く切子ではなく江戸切子の技術の中の平を作る切子である『平切子』の技術を継承している職人の工場です。
この平を作る切子の技術は大変難しく、現在、平切子職人は全国に10人といないと言われています。本来、主な役割は平面研磨することでガラス器を安定させるための、言わば裏方の切子師になります。しかしこの平面研磨が弊社の特徴でもある美しい「反射」を生み出す大きな力になっています。

また、表面に砂などの研磨材を吹き付け、すりガラス状にするサンドブラスト加工でもGLASS-LABの職人は他にない程の技術を持ち、わずか0.09mmまでの細い線を描くことができます。この0.09㎜は世界的にも加工できる職人が皆無とされています。

私たちの強み、それは10名の平切子×世界レベルのサンドブラストを用い、唯一無二の江戸切子を作れることです。

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