オールドサイズが海外の方に人気
GLASS-LABアシスタント石川です。今日もガラスの透明感を感じてますか?
今年の江戸切子新作展のGLASS-LABの出店ではオールドグラスのサクラサクが外国の方に一番人気でした。今回も外国の方に人気の作品のご紹介をさせて頂きたいと思います。
私は海外移住の経験もなく、海外旅行の趣味も無く(願望は大いにあります)外国の方のお酒の楽しみ方や嗜み方の情報は、ほぼ知人や友人、SNSからの受け入りTVや映画からの情報です。
映画やドラマなどの映像作品が大好きで見ますが特にジャンルや時代、国への拘りがあまりなくコテコテのラブストリー以外はむさぼる様に色々な作品を見ます。
そんな中、GLASS-LABで職人をする様になってから作中で使用される食器やお酒の飲み方が気になって仕方がなくなる様になりました。セリフも字幕はどんどん進むのに情報量が多すぎる。今までとは別の見方をする様になってしまい困っている様な楽しみ方が増えている様な不思議な感じになる事がございます。
ショットグラス以外(前回のぐい吞みのブログ参照)で海外映像作品で使用されている頻度が高いグラスはワイングラス、オールド(ロック)グラスです。
ワイングラスはガラスが薄い物が多く、また足の部分がどうしても当たってしまう為、弊社の平切子の技術を使って加工するのは中々難しいグラスになります。砂切子の技術だけだったら素敵なグラスに加工する事は可能ですがお酒を注ぐと模様が広がる加工はできないのが悔しいグラスではあります。
オールドグラスは得意中の得意と言っても過言ではありません。底の厚みや重厚感のあるどっしりとしたオールドグラスは平切子のみならず通常の切子にもとても適したグラスだと思います。
なぜ、オールドグラスが海外の方に人気なのか?
オールドグラスを使用しながらお酒を飲む事を考えるとソファーやテラスでゆっくりとじわじわ楽しむ時に使用されている感じがします。
日本でもちょこちょこ注いで楽しむぐい吞みはダイニングテーブルやローテーブルのイメージ
ソファーなどでゆっくり飲むなら体を起こしてお酒を注ぐぐい吞みよりオールドグラスの方が合うのだと思います。
また、海外の方はよくホームパーティをされる方も多いのでグラスを持って色々な方と話すのだったら量が入った方がお替りに行く頻度が減るなどの理由があり、普段使いしやすいのだと思います。
オールドグラスで何を飲む?
オールドグラスは何にでも合うグラスです。なんせ容量がはいります。お酒と氷や割物を入れてもゆっくりお愉しみ頂ける量です。お酒以外にお水やお茶、ジュースなどを飲むのにも丁度良いサイズだと思います。なのでお酒が飲めない方でもお楽しみいただけます。
イメージ的に立ちながらグラスをわしゃっと上から掴んで持つシーンが多いと思っってます。大抵がウィスキーのロックやストレートを飲んでいる印象。
元々、水割りやロックは遺伝子的にお酒が弱い人が多い日本人にウィスキーを広げるためにサントリーが発明した飲み方だと聞いた事があります。
海外の方って氷を使わずにストレートが好きなの?と思い調べて見ると本場スコットランドのウィスキー通の方々の中では『ウィスキーに足していいのはウィスキーだけ』という拘りがあるようです。
高級なシングルモルトウィスキーは香りや口の中の広がり味を楽しむためにストレートで飲みながらチェイサーを飲む飲み方です。飲み方や楽しみ方は日本酒や焼酎と同じです。
氷の方は元々気候が違うので氷を入れなくても良いなどの理由もありそうです。
そしてお手頃なお酒は水やコーラなどのジュースで割ったり氷を入れる事もあるそうです。お酒の種類が違うだけで日本のサワーと同じ感覚なんですね。
とはいえ今は多様性の時代なので自分がお酒を楽しめる飲み方が良いと思います。
GLASS-LABののロックグラス(オールドグラス)
弊社のロックグラスはお酒を注ぐと底の模様が広がるグラスなのでロックには向かないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろんストレートが一番底の模様が美しく映えるのは確かです。
無色のお酒でも茶色いお酒でもどちらもとても美しく広がります。
ですが氷を入れるとバラバラに散らばった広がりを楽しむことができます。
それは形を形成していないバラバラの光です。
ゆっくりと氷が解けるにつれてガラスに着いた結露のモヤが晴れ少しずつ現れる美しい反射をご覧頂くことができます。その楽しみも一興です。
どっしりとした重みを感じる高級感あふれる作品です。
願望ですが是非、暖炉の前でこのオールドグラスでお酒を飲んで欲しいと思います。
※本日の余談
日本人ってお酒が弱い人が多い人種だって知っていましたか?
人種によってお酒の強さが異なるのは遺伝子工学で証明されています。白人さんや黒人さんに比べ黄色人種はお酒が弱い。
お酒の強い弱いを決めるのはアルコールを肝臓で分解するアセトアルデヒド脱水素酵素の代謝能力の活きの良さによります。黄色人種の中に突然変異的になぜかアセトアルデヒド脱水素酵素の活性を無くしてしまった人が生まれ繁殖過程に置いて増えていったとの事。
黄色人種の血が混ざってなければ白人さんや黒人さんに下戸はいないそうですよ。
イメージで韓国の方がチャミスルをクイッカンッ!している所や中国の方が白酒をクイッカンッ!している所を見るとほんとに?日本人よりお酒強くない?凄ごすぎない?と思ってしまいます。
日本人でも生まれた地域によっては何となくお酒が強い人が多いイメージの地域があったりしますから、地域差などもあるのかもと思います。
※本日の余談2
先日、お昼のテレビで見たのですが外国の方は「外国人」と日本で言われるのは少し寂しい、疎外感があるのだそうです。でも他に文字数少なめで浸透する呼び名って何だろう?ってここの所ずーっと考えて考えて思考がふぁーーーーって飛んで行って結局良い方法が見つからずに戻ってきてこのブログを書きました。どうしたもんか。もしコレを読んで寂しい思いをさせてしまっていたなら申し訳ないです。